はかりの校正においてトレーサビリティはいかに重要か

この概念の基本的なことを知ろう

作業場や実験室等幅広い分野で使用されるはかりですが、これを正しく使うためには定期的な校正は欠かせません。適切な測定結果の担保のため、定期的に業務で使用している器具の点検をしているという、信頼感を外部に示すためでもあります。そして、ただ点検をしてもらっているだけでなく、校正におけるトレーサビリティが確保されているかどうかも重要なポイントです。トレーサビリティとは基本的に、いつどこで誰の手によって製品が作られたかということを明確にするという、元々は製造の現場で提唱された概念になります。それをこの分野にも適用し、いつどこで誰が行ったのかということを証明書等で明確にするというのが、基本的な概念です。具体的には、切れ目なく適切な周期で点検がなされているか、測定の不確かさを認知しているか等という項目があります。

何故これをしなければいけないのか

では、なぜトレーサビリティを重視したはかりの校正が必要となるのでしょうか。まず第一に、より高い信頼性を世間一般が求めているという時代の流れがあります。先ほども少し触れましたが、この概念は製造の現場で提唱された概念になります。以前は食品や薬品等消費者が直接口にするもの等が中心でしたが、次第に機械等の製造物にもこれが求められるようになりました。そして、それらを作り出す計量器や電子機器等の新荒異性を担保することも求められるようになり、様々な企業や団体に意識が広まっていったことが大きな要因となっています。また、グローバル経済化したことにより、外国にも安心感を提供できるようにと考える企業等の増加ということもあります。安心感を与えるためには、国内基準を満たしているだけのものより、国際基準を満たしている必要があります。

高い安心感を得るためにどんな会社を選べばよいのか

トレーサビリティ対応の校正の重要性が分かった所で、その効果をさらに高めるための会社選びはどうすればよいのでしょうか。まずは、適切な証明書を発行してくれる所を選ぶ必要があります。点検内容が信頼できるものであっても、それを適切に伝えてくれなければ意味がありません。国内はもとより、外国の人が見ても一目で分かるような証明書を書いてくれそうな所を優先しましょう。また、はかりの点検実績が豊富な所かどうかというのも要注目ポイントになります。その会社の設立年数や実績数を確認し、信頼に足る所かを判断します。その他、ホームページの情報は充実しているか、納期にある程度の融通が利くか等色々なポイントを確認しましょう。